風を取り入れ、日射・視線・蚊を防ぐ建具 続

2016年2月20日

 木製建具の一案外側に仕込む、雨戸と網戸を兼ねた「ガラリ網戸」。一見、ただのガラリ戸のようですが、エアコン内側から押し縁でサラン網(ブラック)を押さえています。

雨戸(防犯戸)であり、網戸でもある、そして昼間のプライバシーを守るガラリ戸もあり、1人3役の働き者の建具です。

風を呼ぶ、窓の開け方。

 開口部のあり方は室内の居心地の良さに大きくかかわってきます。
私は、既製品にとわられず、木製建具で自由な開口部をつくったり、軽くて安価、基本性能を備えたアルミサッシュを場所によって使い分けるようにしています。

 窓の形状も目的により使い分けます。大きな開口が取れて出入り口としても使用したいところには引違い、雨が降っていても通気を取りたい場所にはオーニングかルーバ―窓は防犯性もあり、浴室など、夜も換気のために開けておきたいところに便利です。

滑り出し窓はリビングの小窓として。特に立て滑り出し窓は90度開くと内部から外面ガラスが吹けるように手が入るすき間ができるようになっています。

また、90度開放していると、前後の風を拾い(すきま風も通風で役に立つ)、室内に導きいれることができます。
 風の入り口をつくったら、出口とそのルートを考えることが大切です。
私は、床面をエアコン流れる風をつくることが涼しい住まいのコツのように考えています。

冷たい空気は下にたまるので、その床面の表面温度を、通風によって下げることが有効なのです。そんなわけで、よく地窓を作りますが、これが結構気持ちよく、お勧めです。

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